もみじの本屋   奥田英朗

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『イン・ザ・プール』

イン・ザ・プール『イン・ザ・プール』 (文春文庫)
著:奥田英朗 

伊良部総合病院の地下一階にある神経科。
ドアをノックすると中から響く「いらっしゃーい」という甲高い声。
ドアを開けると太った中年の医師。

この医師こそ本書から続くシリーズで暴走を続ける精神科医、伊良部一郎である。
そして、そのサポート役はスリットの入った白衣から太ももをのぞかせる茶髪の若い看護婦、マユミちゃん。

「ストレスの原因を探るとか、それを排除する工夫を練るとか、そういうの、ぼくはやんないから」

「ほら、最近よくテレビでカウンセラーが患者の悩みを聞いて励ましたりするシーンとかあるじゃない。ああいうの、何の役にも立たないことだから」

「カウンセリング?」「無駄だって。そういうの」

「生い立ちがどうだとか、性格がどうだとか、そういうやつでしょ。生い立ちも性格も治らないんだから、聞いてもしょうがないじゃん」
(本文より)

これは伊良部のセリフである。
そう伊良部はカウンセリングをしないのだ。

ただ、伊良部が言いたいことを言いたい放題言い、あとは興奮しながらビタミン剤を注射するだけ。
そんな伊良部のもとへと、さまざまな悩みを抱えた人たちが今日も訪れる。




(関連書籍)
空中ブランコ『空中ブランコ』
著:奥田英朗 (幻冬舎文庫)


町長選挙『町長選挙』
著:奥田英朗 (幻冬舎文庫)
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