『夏の庭 The Friends』
『夏の庭 The Friends』 (新潮文庫)
著:湯本香樹実
3人の小学生が「死」に感心をもち、老人が死ぬ瞬間をみるためにあるおじいさんの観察をはじめるのだが‥。
物語が進み小学生とおじいさんの奇妙な交流がはじまる。そしてそのやりとりにどこかあたたかさや懐かしさといったようなものを感じる。
子どもというのは無邪気に残酷なもの。
大人から見ると、残酷なルールのゲームをしたり、相手にひどい言葉を投げかけたり。でも子どもにとっては普通なことで、別段何かひどいことをしているという意識はない。あくまで大人から見てなのである。
そんな無邪気に残酷な子どもの様子をかきながらも、子どもの素直な感受性も巧く描いているとおもう。
読んでいるとふとセミの声が聞こえてきそうになる。夏の冷たく黒い影が、額をつたう汗が、見えてくるような気がする。
夏という季節は「死」というものの陰がもっとも色濃くでる季節かもしれない。
この物語の一番のポイントは夏という季節をとても効果的に使っていることだと読み終えて思った。
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夏の庭(湯本香樹実) (ひろの東本西走!?)
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