もみじの本屋 ●サ行の作家

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




スポンサー広告 トラックバック:- コメント:-

『千年鬼』

千年鬼
『千年鬼』 (徳間文庫)
著:西條奈加

過去世を見せる3人の過去見という小鬼たち。
さまざまな時代のさまざまな人たちに、食べ物をもらったお礼に過去世を見せる。

なんだかかわいらしい小鬼たち。

各章でときおり登場する、小鬼の世話役のような黒鬼。
どうやら、恨みを吸って大きくなり人を人鬼にしてしまう鬼の芽というものを集めているようだ。

読み進めていくと、すこしずつ全体像が見えてくる。
1000年の時を経て、小鬼たちはどうなるのか。

鬼が登場するむかしむかしの話。
まさにおとぎ話である。
長いおとぎ話を読んで、胸に残るのは切なさと、一片の希望。

少し時間をおいてまた読みたいと思う一冊だった。






スポンサーサイト




●サ行の作家 トラックバック:0 コメント:0
コミュニティ( 本・雑誌 | ブックレビュー

『叫びと祈り』

叫びと祈り
『叫びと祈り』 (創元推理文庫)
著:梓崎優(しざきゆう)


久しぶりに推理小説でも読もうと何気なく手に取った一冊。
選ぶときにネタバレにならない程度にと思いながら軽く解説に目を通した。

第五回ミステリーズ!新人賞を受賞した「砂漠を走る船の道」に関する以下の記述を読んでとても興味をひかれた。
「砂漠を走る船の道」ではサハラ砂漠を行くキャラバンで殺人が起きる。隠れる場所もない広大な砂漠を密室に仕立てあげた点、犯人を特定しやすい少人数のグループ内で人を殺す動機の不可解さで読ませる。 (解説より)


「砂漠を走る船の道」をはじめ5つの連作短編は、いずれも異国、異文化の価値観や倫理観などに戸惑いを覚えつつも先が気になりどんどんと読まされる。(最後の「祈り」だけはやや趣向が異なるが。)

主人公の斉木は海外の動向を分析する雑誌を発行する会社に勤めている。7か国語を操れる斉木は海外への取材も多く、年に100日近くを海外で過ごしていた。そんな斉木が経験した出来事が本書の物語のメインである。

推理小説であるが、解説を読むと著者はトリック以外の物語の部分も重視しているようで、「トリックが開陳されたことで物語性の部分が花開くものが、自分の中では理想ですね」と述べている。

すこし狙いすぎかなと思うような状況やトリックもあるが、そこは新人であり、またフィクションならではと割り切って読むのがいいかと思う。

とても面白く読むことができたので、別の作品も是非読んでみたい。
とりあえず次は『リバーサイド・チルドレン』かな。







●サ行の作家 トラックバック:0 コメント:0
コミュニティ( 本・雑誌 | 推理小説・ミステリー

『金魚の恋』

金魚の恋『金魚の恋』 (中公文庫)
著:坂崎千春

一匹の金魚が金魚鉢の中の世界で静かに暮らしていた。
そこに一匹の黒い金魚がやってくる。

恋をするといつも嬉しくてたまらない。
ときどきケンカもするけど、でもやっぱりいつも一緒にいたい。
だけど時々よぎる不安。それはたぶん別れの予感。


金魚にはわかっていました
金魚は ちっぽけなこの世界を
愛していました
           (本文より)


ちょっぴり切ないけれど、心にじんわり染みてくる。
シンプルでかわいらしい絵と言葉がつまった大人向けの絵本。


amazonで見るbk1で見る7&Yで見る楽天booksで見る




●サ行の作家 トラックバック:0 コメント:1
コミュニティ( 本・雑誌 | ブックレビュー

『アイディ。』

アイディ『アイディ。』 (JVCエンタテインメント・ネットワークス)
著:坂本真綾

歌手であり声優であり女優であり、またラジオパーソナリティーでもある坂本真綾。
そんな彼女の初のエッセイ本である。

一部は自身のサイトで公開しているエッセイから、そして大部分が書き下ろしである。
ボリュームの331ページは、彼女の誕生日である3月31日とかけたもの。

内容は子役時代の話、「レ・ミゼラブル」の練習中の話、ラジオやCDの話、そしてロンドンへのプチ留学の話などなど、多彩である。
撮りおろした写真も素敵だし、ところどころに散りばめられたイラストもかわいらしい。

ファン必見の一冊であるのは言うまでもなく、彼女のことを知らない人でも十分に楽しめると思う。
特にロンドンプチ留学のことを書いた「急に思い立ってひとり旅。休みは1週間だけとることができた。」はよかった。

※画像は第2版のもの。

Vemallで見る@TOWER.JPで見る

(リンク)
I.D.(坂本真綾オフィシャルサイト)



(関連商品)
グレープフルーツDIVEハチポチルーシー

イージーリスニングニコパチ少年アリス夕凪LOOP




●サ行の作家 トラックバック:0 コメント:0
コミュニティ( 本・雑誌 | エッセイ

『agua de beber おいしい水』

agua de beber おいしい水『agua de beber おいしい水』 (マガジンハウス)
著:椎名桜子

話は大きく分けて「魚のいた部屋で」と「10年がたった」と「スーの朝」の3つに分かれてる。
途中、目がうつろな女性とパプリカの写実的な絵が1つはいっていたが、意図はよくわからない。
名前の出てくる登場人物は、ムン、スー、シャー、アビの4人で、メインはムンとスーだろう。
「SW-3」という「自己保存本能を徹底破壊する病気」や「殺し屋の鰯」などが出てくるが謎である。


最初のページの

「 私はこんなにも大切なことを知った  許すということを学んだ
  私の家は開いている
  私の心の扉もみんな開こう
  仲間たちよ、愛というおいしい水を飲もう
 
        ボサノバ「おいしい水」(モライス作詞)より    」


というところに魅かれて購入した本なのだが、兎にも角にも訳のわからない本だった。意味がわからないのだ。もしかすると意味を求めてはいけないのだろうか。
感覚的にはとても表現豊かな本であるように思うのだが、やはり内容はよくわからない。
椎名桜子が『家族輪舞曲』という映画化されるほどの作品を書いていることを考えてみれば、やはり何らかの意味はあるのであろう。
正直にいうとおすすめの本というわけではないのだが、この本を読んだことのある人がどういった感想をもったのかということを、是非とも教えてほしいと思いレビューを書いた。

【Read More】




●サ行の作家 トラックバック:0 コメント:10
コミュニティ( 本・雑誌 | ブックレビュー

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。