もみじの本屋 2005年08月

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。




スポンサー広告 トラックバック:- コメント:-

『西の魔女が死んだ』

西の魔女が死んだ『西の魔女が死んだ』 (新潮文庫)
著:梨木香歩

「西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。」(裏表紙より)

とてもサラッとた物語。初日、まいが裏山にいくシーンは読みすすめていくとその光景がパーッと広がっていくようだった。他にもいくつかそんな場面があった。また、ラストのシーンで描かれている後悔、絶望、そして希望と、痛いほどよくわかり、不覚にも少々涙ぐんでしまった。

お父さんやお母さんが良くも悪くも現代の象徴であり、それに対して、おばあちゃんは昔からの知恵をもつ古き時代の人という印象を持ったのだが、実はこのおばあちゃんがこれからの時代の道しるべのような気もしている。
「西の魔女が死んだ」のあとに収められている、その後のまいの姿を描いた「渡りの一日」も微笑ましい。

(TBさせてもらったblog)
→ 西の魔女が死んだ(備忘録)
関連記事
スポンサーサイト




  梨木香歩 トラックバック:1 コメント:8

『ブランコのむこうで』

ブランコのむこうで『ブランコのむこうで』 (新潮文庫)
著:星新一

著者の色のでた素敵な(そんなに長くない)長編SFファンタジー。第一文の
「その日は朝おきた時から、なにかが起こりそうな感じがしていた。」
からすでに、「なにか起きるんだな、なにが起きるんだろう」という思いで物語に引き込まれた。
その日、‘もうひとりのぼく'と出会う。そしてある場所を旅していくことになる。

すこし古い作品なので言い回しなど気になる人もいるかもしれないが、著者の本を何冊か読んだことのあるひとならそれほど問題はないだろう。
童話のような感覚でさくさく読み進めていけるが、ところどころに考えさせられる内容も散りばめられており、なかなか奥が深い。
個人的に印象に残っている話は「ほほえみ」と「道」。「ほほえみ」は好みの雰囲気の話で面白かった。「道」は今の自分と重ね合わせる部分があったので。
ショートショートが好きな星新一ファンの人も、ショートショートはちょっと苦手だけど星新一の本を読んでみたいという人にもおすすめの一冊である。
関連記事




  星新一 トラックバック:1 コメント:5
コミュニティ( 本・雑誌 | ファンタジー小説

『いつものお茶、いつもと違う猫』

いつものお茶、いつもと違う猫『いつものお茶、いつもと違う猫』 (中公文庫)
著:谷村志穂

たいてい、エッセイを読んでいると共感か反感をするのだが、このエッセイは感心した。もちろんところどころでの共感などもあるが、読んでいて、「あー、そういうふうに考えるとおもしろいなぁ」とか、もっと単純に「へー、すごいなぁ」とか、そういったことを多く思った。そして、この本の著者のことを、もしかしたら著者自身は嫌がるかもしれないが、男らしい女性だなと思った。
裏表紙に書かれている
「自分の猫についてはほとんど書かない、意志の強い書き手としてやってきた著者が、その禁を破った日―飼い猫に躾されるという事件がおきた。」
という文章、まずはじめにこのエピソードがかかれているのだが、一度その躾を体験してみたいと思うのは、物好きというものだろうか。
もちろん猫の話ばかりではなく、日常の雑感や旅の話なども書かれている。
「窓を開けて、本を読もう」では本の書評などが書かれていて、これを読んで読みたくなった本がたくさんある。たとえば『夢見そば』について書いたもので
「そばをめぐる大人たちの何とも不思議な愛らしさ、ひととしての質の良さが綴られた長篇小説である」
といった著者独特の紹介のしかたが読んでみたいと思わせる。
最後に動物学者河合雅雄との対談も収録されており、この対談もまた、サルと人間の話など面白い。

   ------------------------------
すでに絶版になっているようです。
関連記事




  谷村志穂 トラックバック:0 コメント:2
コミュニティ( 本・雑誌 | エッセイ

『月曜日の水玉模様』

月曜日の水玉模様『月曜日の水玉模様』 (集英社文庫)
著:加納朋子

主人公の片桐陶子は丸の内に務めるOLだけど、観察力があって、頭もよくて、ちょっぴりおっちょこちょい。そんな彼女を、最近、リサーチ会社の調査員になったお人好しの萩広海がやんわりサポート。
祖母に育てられた陶子、ところどころに散りばめられる彼女の母親の記憶は読んでいると、こちらがせつなくなってくる。そして「土曜日の嫁菜寿司」の話をより一層ひきたてている。
タイトルにまで遊び心があるところも、さすが加納朋子だ。

(TBさせてもらったblog)
→ 月曜日の水玉模様 (備忘録)



(関連書籍)
レインレイン・ボウ『レインレイン・ボウ』 加納朋子 (集英社)
関連記事




  加納朋子 トラックバック:2 コメント:2
コミュニティ( 本・雑誌 | 推理小説・ミステリー

コミックバトン

トノモトショウ氏からまわってきました。 【Read More】

関連記事




○その他 トラックバック:0 コメント:0

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。