もみじの本屋 2009年05月

『せせらぎの迷宮』

せせらぎの迷宮『せせらぎの迷宮』 (ハルキ文庫)
著:青井夏海

大学図書館に勤める斎藤史は、小学校の同級生の大村生夫に呼び出され、二十年ぶりに再会することになった。担任だった杉本先生が定年を迎えるにあたり、かつてクラスで作成した文集を揃えて贈ろうというのだ。だが、肝心の文集が見当たらない。途方にくれ、かつてのクラスメイトたちに連絡を取り始めるのだが、文集の存在は彼女たちの記憶からも消えていた-。当時の思い出と記憶をたどり、史は消えてしまった文集の謎を追うが…。 (裏表紙より)


内容はまさに裏表紙に書いてあるとおりである。
構成は主人公の史が文集を探す現在と、小学生時代の回想が交互に書かれている。

グループをつくること、秘密をつくること、いい子を演じることと本音、些細なことに一喜一憂すること、小学校の高学年の女の子ってたしかにこんな感じかもしれない。

謎自体はそれほど難しいものではないが、昔何があったのか気になるような書き方がしてあり、どんどんと先を読みたくなる。またその謎が解けたあとも史がどのような行動にでるのか、結末はどうなるのかというところまで楽しめた。

読後感は、少し苦いものが残りながらもあったかい気持ちになれるものであった。
自分の小学生時代を思い出しながら読んでみてはどうだろうか。



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