もみじの本屋 『ARIA』

『ARIA』

『ARIA』 BLADE COMICS (マッグガーデン)
著:天野こずえ

女性が唯一ゴンドラをこぐことができる職業ウンディーネ(水先案内人)になるために惑星アクアへ来た灯里。シングル(半人前)からプリマ(一人前)になるべくARIAカンパニーのアリシアさんのもと修行中。
さまざまな人と出会い、いろいろな素敵体験をしながら今日もゴンドラを漕ぐ。灯里の光り輝く日常の話である。灯里とともにまったりとした時間の流れを感じてみてほしい。
一巻一季節で物語は進んでいくので、本を読むことで四季を意識できるのが、また素敵なところだ。
物語は『AQUA』からの続きなので、そちらを読んでから『ARIA』を読んだ方が物語や登場人物についてわかりやすいかもしれない。


ARIA1巻『ARIA』1巻
『AQUA』にでてきた登場人物がひととおり登場する。新しいキャラとしてはサラマンダー(火炎之番人)暁さんのお兄さんだけど、今回はちょい役である。
話は「ゴンドラの掃除」、「ため息橋の前での待ち合わせ」、「ゴンドラのマラソン大会‘ヴォガ・ロンガ’」などなど。
この巻ではネオヴェネツィアは落ち葉舞う季節。さり気ない一コマの舞い散る葉っぱも楽しみながら読んでみてほしい。
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ARIA2巻『ARIA』2巻
季節は冬。暖炉を出したり、温泉にいったりとまったりである。温泉は本当に羨ましい。また年越しの話やカーニヴァルの話もはいっていて、イタリア好きの人にもたまらないかもしれない。また新しい登場人物としてノーム(重力管理人)のアルくんが登場する。
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ARIA3巻『ARIA』3巻
「春一番」でペア(見習い)のアリスちゃんが登場。またアリシアさんと同じ水の三大妖精のひとり晃(あきら)さんも登場。これから二人とも主要な登場人物となるので要チェックである。
灯里とアリシアさんの春探しや灯里、藍華、アリスの宝探しも最後の方で2ページつをかった一コマがとっても綺麗。
「ボッコロの日」では暁さんも登場。
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ARIA4巻『ARIA』4巻
季節は暑い暑い夏。灯里は初の海水浴をしたり、夜光鈴を買いに行って逃げ水に追いついてしまったり。
灯里は新たにシルフ(風追配達人)のウッディーさんと友だちになる。またARIAカンパニーの創設者にして‘グランドマザー’と呼ばれる伝説の大妖精も登場。
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ARIA5巻『ARIA』5巻
この巻では、灯里は郵便屋さんのお手伝いをしたり、流星群を見にいったり、カフェフローリアンでまったりしたりする。水の三大妖精の最後のひとりアテナさんも登場。そして藍華ちゃんとアルくんの関係も気になるところ。
この巻もまったり、のんびり、素敵モード全開だ。
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ARIA6巻『ARIA』6巻
水の三大妖精であるアリシアさん、晃さん、アテナさんのシングル時代の話や、ヴェネツィアングラスの話なども印象的だが、この巻ではやはり「迷子」というアリスちゃんと猫の話が一番印象的。明らかに著者の飼っていた猫「みーすけ」への思いのつまった話であろう。
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ARIA7巻『ARIA』7巻
まずこの巻のひとつ目の話「春の女神」は藍華ちゃんの髪は注目だ。
またこの巻は灯里とアリシアさん、藍華ちゃんと晃さん、アリスちゃんとアテネさんのそれぞれの関係がとっても微笑ましい。
さらに藍華ちゃんとアルくんの話、灯里の一人のときの行動を藍華ちゃんとアリスちゃんが尾行する「ヴァポレット」、暁さんの子ども時代の話も見物。
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ARIA8巻『ARIA』8巻
「墓地の島」では怖い不思議事件がおこる。しかし「ARIA」の世界観を崩さず上手く描かれていると思う。さすがは不思議事件を扱う『浪漫倶楽部』を描いた天野こずえである。
「女心」の「翔んだーっ!」というシーンには笑った。あと「秘密の場所」のアリア社長の衣装が笑える。
「送り火」では浴衣姿の灯里、藍華ちゃん、アリスちゃんが見られる。この話のアリスちゃんとウッディーさんとのやりとりはいい感じだ。
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ARIA9巻『ARIA』9巻
この巻はいろいろな話がよりどりみどり。
灯里とアリシアさん、アリスちゃんとアテネさん、幼い頃の暁さんたちと‥、藍華ちゃんと晃さん、藍華ちゃんアルくん、そして若かりし頃のグランマとアリア社長。
とくに‘Special Navigation’であるグランマとアリア社長の話の「アクアマリン」は必見、アリアカンパニー誕生の秘話である。
また「パリーナ」の夜明け前のネオ・ヴェネツィアや「プリマ・ドンナ」の雨上がり、「お月見」の星空は綺麗だ。
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ARIA10巻『ARIA』10巻
水の3大妖精の仲のよさを見せてくれる「誕生日」、「エピファニア」ではアリスちゃんをやさしく見守るアテナさんがベファーナに扮する。「トラゲット」では灯里が初めてトラゲットに挑戦、めずらしく藍華ちゃん以外のシングルのウンディーネと接する。灯里らしさ満載の「春夏秋冬」、さらに‘Special Navigation’として灯里と暁さんの相変わらずの関係を描いた「星占い」。
なかでも印象的なのはやはり「トラゲット」。灯里がシングルウンディーネのアトラ、あゆみ、杏と知り合う。プリマの昇格試験に何度も挑戦している杏、一度失敗してから試験を受けていないアトラ、そしてトラゲット専門のウンディーネとしてやりたいというあゆみ、彼女らと触れあうことで灯里もいろいろなことを感じる。灯里と3人それぞれと話をするシーンで81ページから86ページまでが同じ構図になっているのがおもしろい。

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ARIA11巻『ARIA』11巻
季節は春。この本には「クローバー」、「海との結婚」、「ケット・シー」、「休日」、「黄昏時」の5話が収録。いくつか話を紹介しよう。
「クローバー」は晃さんの思い出話。アリシア、アテナが先にプリマになり、一人シングルに残された晃は自分は天稟をもたないと落ち込む。そこに一人の女の子が・・。
「休日」は、灯里の久しぶりの休日の話。まったり至福の朝寝坊に二度寝をしていたら、そこにアリア社長やってくる。帽子をかぶった灯里の私服、フルーツのアリア社長が見もの。
そして「黄昏時」では、いよいよアリスちゃんが学校を卒業。アテナさんに誘われてピクニックへ。その道は、以前、灯里も通ったあの・・。この話にはかなりびっくりさせられた。

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ARIA12巻『ARIA』12巻
いよいよ最終巻。『AQUA』の1巻から毎巻発売日を楽しみにしていた。そんなマンガが終わってしまうのはやっぱり寂しい。
この巻では、灯里の周囲やそして灯里自身にもいろんな変化が訪れる。
その変化を灯里がどのように受け止め、どのように未来へと進んでいくのか、そこに注目だ。
もちろん雰囲気はいつも通りのやわらかくて素敵さたっぷり、だけど最終巻(フィナーレ)というエッセンスが加味されててこれまでにない味わいがある。



(関連書籍)
Alpha『ARIA 水の都と哀しき歌姫の物語』 藤咲あゆな (マッグガーデン)
アニメの「ARIA」の脚本を担当し、『浪漫倶楽部』の小説なども手がけた藤咲あゆなが描く『ARIA』の世界。

Alpha『ARIA 四季の風の贈り物』 藤咲あゆな、浦畑達彦、岡田麿里、吉田玲子 (マッグガーデン)
春夏秋冬を4人の脚本家が描くオムニバス作品。

AlphaStellaStella
『Alpha』『Stella』『Cielo』 天野こずえイラスト集 (マッグガーデン)
短編作品から「AQUA」、「ARIA」までのイラストを収めたイラスト集


(関連商品)
ARIA1ドラマCD『ARIA 第1巻』 (フロンティアワークス)
※アニメーションとは少々声優が異なっているので注意

ARIA2ドラマCD『ARIA 第2巻』 (ジェネオン)
※アニメーションとは少々声優が異なっているので注意
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コメント

emiさん、はじめまして!
コメントありがとうございます。

まったりしたマンガ、いいですよね♪
天野こずえさんは『浪漫倶楽部』連載開始以来のファンで、一番好きな漫画家さんです。

『神戸在住』、本の紹介ありがとうございます!とってもありがたいです♪
でも実は『神戸在住』も読んだことはあるのですが、阪神大震災の体験者として、ちょっと微妙だったので途中で読むのをやめてしまったのです。
マンガではあと『いいひと』なんかも好きです♪

emiさんは中国に在住なのですね。
中国には2度ほどいったことがあります。
一度は南京師範大学に1週間ほど滞在していたのですが、食べ物が単調だった思い出があります。最後にはスイカ・・。
一番おいしかったのは、無錫のスペアリブ♪
またblogものぞかせていただきます。

2005 11/24 大葉 もみじ 編集


「ARIA」「AQUA」「よこはま買い出し紀行」すべてお気に入りです!
こういう、まったりしたマンガって、読んでいてなごみますよね。
こういう系なのかは分かりませんが、「神戸在住 木村紺 講談社」もおすすめです。
美大生の日記的お話なのですが、震災の時のお話などリアルで心に響きます。機会があったら是非おためしください^^

2005 11/24 emi 編集


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