もみじの本屋 『世にも美しい数学入門』

『世にも美しい数学入門』

世にも美しい数学入門『世にも美しい数学入門』 (ちくまプリマー新書)
著:藤原正彦、小川洋子

藤原正彦と小川洋子の対談を本にしたものである。対談なので新書としては少々軽めだが、読みやすい。
全体を通しては数学の美しさ、日本人の美意識、西洋とアジアの数学に対する見方などについていろいろな側面から述べられている。
本書は大きく2部で構成されているおり、「第1部 美しくなければ数学ではない」では、まず『博士の愛した数式』についての多少の言及がある。そして俳句と数学のについてなど、文化と数学のつながりといったことについて語られており、そういった側面から数学の美しさを見つめなおさせてくれる。ちなみにこの第1部は資生堂のトークショー「ワークフライデー」を元にしたものなのだそうだ。
「第2部 神様が隠している美しい秩序」では、多少の数式と、さまざまな数学者のエピソードなどをもとに実際にどのように数学が美しいのかということを少し見せてくれる。
第2部の数式は、基本的には高校数学までわかっていればそれなりに理解はできるが、面倒であれば読み飛ばしても差し支えない。数式は見るだけでも嫌という人にはその部分は気にせず読むことをオススメする。
この本を読んで多少なりとも中学や高校で教わる数学のイメージが変わるかもしれない。ただし数学が好きで、いろいろな本も読み漁っているという人には少々物足りないかもしれないのでご注意を。

(TBさせてもらったblog)
 → 世にも美しい数学入門(まっしろな気持ち)
 → 美しき数学者(千華の気まぐれ日記)



(関連書籍)
博士の愛した数式『博士の愛した数式』 小川洋子 (新潮社)

零の発見『零の発見』 吉田洋一 (岩波新書)

フェルマーの最終定理『フェルマーの最終定理』 サイモンシン (新潮社)
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●共著/その他 トラックバック:2 コメント:7
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コメント

こんばんは。
濫読、併読は得意なんですが、
どーも最近は腰が落ち着きませんねー
もう少し、時間が必要かな。
ま、マイペースでいきます。
また良い本の紹介楽しみにしてますよー

2005 10/26 ぱんだ 編集


お久しぶりです!
読書の秋、秋の夜長に読書をするのもオツですよね。

この本はとっても読みやすいし、数学のおもしろさをたっぷり紹介してくれてます。
この本を読んで、数学者の育った土地の風土や文化などを文化人類学的な視点で見てみるのもおもしろいかもしれないなぁなんて思ったりしました。
また機会があれば読んでみてください。きっとおもしろいですよ♪

2005 10/24 大葉 もみじ 編集


ご無沙汰してます~
すっかり読書の秋ですね。
この本、読みたいと思ってるんですが、
なかなか・・
数学って違う視点からみると面白いことが
たくさん見つかりそうですよね。
あくせく問題とくのは、いまさらする気はないのですが・・・

2005 10/23 ぱんだ 編集


千華さん、はじめまして!
自分の知らない分野の世界なんかをのぞきたいって気持ち、とってもよくわかります。
数学の世界をちょっとのぞいてみるのには、この本はうってつけですよね。いろんな数学者のエピソードとか文学的な話とかがでてきたりしますし。もちろん数式もあるけど、理解しなくてもさして問題もないですし。
そちらの記事も読ませていただきますね。

2005 10/18 大葉 もみじ 編集


はじめまして。
「世にも美しい数学入門」についての記事を見つけ、うれしさのあまりTBしてしまいました。
といっても、私の方の記事は、ちょっと本筋から離れている部分も多いのですが、目をつぶってやってください。
「博士の愛した数式」も、とても好きな本です。
数学はからきし苦手だったのですが(爆)、好奇心だけは旺盛で、自分には場違いな本も、時々読みたくなってしまう…という。

2005 10/17 千華 編集


数学関係の本て小難しくなってしまうものが多いのに、ほんとこの本は読みやすいですよね。
同じく数学が好きで解き方の美しい美しくないにはこだわりはあったのだけど、定理そのものが美しいなんて考えたこともなかったです。
またこの本を読んで、数学と文学は意外と似通っているということも気づかされました。

2005 10/13 大葉 もみじ 編集


もみじさん、こんばんは。
この本、読みやすくてよいですよね。
もともと数学は大好きで得意科目だったのですが、
“美しい”という思いはなかったのでとっても新鮮なお話でした。
そして、学生時代に読みたかったなぁという気持ちが強く残ったのを覚えています。
TBさせてくださいませ。

2005 10/11 ましろ 編集


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