もみじの本屋 『ぼくの小鳥ちゃん』

『ぼくの小鳥ちゃん』

ぼくの小鳥ちゃん『ぼくの小鳥ちゃん』
著:江國香織 (新潮文庫)

ある日、突然「ぼく」のもとにやってきた小鳥ちゃん。そして「ぼく」と「ぼくの彼女」の織りなす、不思議にまろやかなお話。
ラム酒のかかったアイスクリームやモーツァルトが好きな小鳥ちゃん。
ちょっとわがままだけど、とても愛くるしい小鳥ちゃん。
やっぱり魅力的なのは、この小鳥ちゃんだろう。
そんな小鳥ちゃんに、「ぼく」とともに振り回されてみるのも愉快だ。

ちらっと、小鳥ちゃんが何かの比喩として描かれているのではとも考えたが、この本を読む楽しみ方の一つとしては、素直に小鳥ちゃんを小鳥ちゃんとして読むことだと思う。

色彩豊かな荒井良二のイラストがまた素敵だ。
物語ととてもよく合っていて、読み手のイメージの中に自然な感じで入ってくる。

さらに角田光代の解説も素晴らしい。この解説だけでもエッセイの1エピソードになりそうな感じである。
しかし、すばらしすぎて、読み終えた後の自分自身の印象をぬりかえられてしまうかもしれない。なので、話を読み終えた後、解説を読む前に少し余韻を楽しむことをおすすめする。

(リンク)
→ ぼくの小鳥ちゃん(まっしろな気持ち)




  江國香織 トラックバック:2 コメント:2

コメント

ましろさん、こんにちは。

ましろさんの読み方も、ひとつの楽しみ方だと思います。
本にでてくる言葉や場面、そこから広がっていろいろなことを考える。
そういうことができるというのも、本の良さのひとつかもしれませんね。

ところで、「(人に)羽があると‥」っていうところを読んで、ちょっと思ったのは、もし人に羽があっても鳥のように上手に飛べないんじゃないかななんてことです(笑

2006 01/25 大葉 もみじ 編集


もみじさん、こんばんは。
ご迷惑をおかけしてしまって、すみません!
知らせてくださって助かりました。ありがとうございます。

“小鳥ちゃんを小鳥ちゃんとして読むこと”、
私にはできなかったことなので、うぅそうか。そうだったのか…と、
しばし自分を省みて読後の思いの反省を致しました!
物語を物語として受け取ることも、大切なんですよね。

2006 01/24 ましろ 編集


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ぼくの小鳥ちゃん/江國香織

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ぼくの小鳥ちゃん

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