もみじの本屋 『海辺のカフカ』

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『海辺のカフカ』

海辺のカフカ 上  海辺のカフカ 下
『海辺のカフカ 上・下』 (新潮文庫)
著:村上春樹

15歳の‘僕'はさまざまなものを受け止め、受け入れるため四国へと旅に出る。
物語は、夢の中のような不思議な世界と、リアルな現実の世界、その狭間で展開されていく。


最後までよくわからないまま終わってしまうところもあるのだが、それもまた夢を見てまどろんでいるような感じがして悪くない余韻をつくっているのかもしれない。

構成は、はじめ「カラスと呼ばれる少年」で‘僕'と‘カラスと呼ばれる少年'とのいまいちつかみ取れないやりとりがあり、第1章から始まる。
基本的には奇数章は‘僕'が中心の話であり、偶数章に猫と話のできるナカタさんという人の話が続く。
2章、4章、8章はアメリカ機関の資料という形で山梨県の山奥のある学校で起こった出来事について書かれていて、さらに2章と4章についてはそこを読んでいる途中はよくわからない話だ。

奇数章では、バスで知り合うさくらという女性、甲村記念図書館の大島さんや佐伯さんなどが登場し、偶数章では謎のジョニー・ウォーカー、ホシノさんなどが登場する。

読み進めていくと徐々に謎がとけていき、不思議なつながりがわかったりしてくのだが、最初にも少し書いたように、最後まで謎のまま終わってしまうところもある。
しかし、パートパートではきちんとした物語として進んでいくので、物語の全体を頭の中で整理しようとせずに、あるがままに読み進めていく方が混乱しなくて楽しめるのではないだろうか。

昔の作品が好きな人も現在の作品が好きな人も村上春樹ファンならきっと楽しめる本だと思う。

蛇足だが、この本を読むときはBGMとして、ずっと新居昭乃のCDアルバム「そらの庭」「空の森」を聞いていた。
この本にとても合っている曲、メロディーのように思うのでおすすめだ。
もしよかったら、試してみてはどうだろうか。

最後に、この本に関してはいろんな意見を参考にしたほうがいいのではと思ったので2,3リンクを貼らせてもらうことにする。

→ 今週の読書『海辺のカフカ』(HappyTalkとCooking)
→ 海辺のカフカ(The 7th Blog)
→ 海辺のカフカ(miyukichin' mu*me*mo*)


(関連書籍)
ヴェネツィアの宿『少年カフカ』
著:村上春樹 (新潮社)

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  村上春樹 トラックバック:8 コメント:9
コミュニティ( 小説・文学 | 村上春樹

コメント

はじめまして!
コメントも残さずに勝手にTB&リンク失礼しました。
そして、コメントとTBありがとうございます♪

「不思議な情緒」、なんとなくわかります。
さらりとしているのだけど、どこか心に残るような‥。
村上作品の中では今もまだ、この本が一番好きな作品です。

「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」という文句も、読み終わってみるとなんとなくうなずけます。

新居昭乃さんは、アニメソング専門というわけではないのだけど、けっこうアニメの歌も歌っていたりします。
澄んだ歌声と不思議なメロディー、素敵な曲をたくさん歌ってらっしゃるので、機会があれば是非どうぞ♪

2006 08/14 大葉 もみじ 編集


 はじめまして、こんにちは♪
 リンク&TBどうもありがとうございました。

 私は村上作品に関しては「初心者」ですが、
 カフカの世界にはすんなり入りこんでいました。
 不思議な情緒が、とても好きでした。

 新居昭乃さんは、名前も初めて知りましたが、
 amazonのレビューとか読んでいたら
 すごく聴いてみたくなりました☆

2006 08/13 miyukichi 編集


加筆、修正しました。
以前の記事にコメントをくださった方もいらっしゃるので、基本的な内容は変わっていません。

またリンク切れをしているblogさんははずさせていただき、新たに「miyukichin' mu*me*mo*」さんの記事にリンクさせていただきました。

2006 08/13 大葉もみじ 編集


レスがかなり遅れてしまって、ごめんなさいm(_ _)m

>ヒビハレさん
はじめまして、ヒビハレさん!
村上春樹さんの作品て、人によってかなり感じ方やとらえ方なんかが違ったり、好き嫌いもはっきりでたりで、ほんとにいろいろな感想があるんですよね。
だから、本のレビューや感想なんかを書くのって意外と気をつかったり。
ここのレビューやトラックバックさせてもらっているところなんかを読んで、参考になったのなら嬉しいです♪

>J.Pさん
はじめまして!
『海辺のカフカ』は確かにそれ以前の作品とはちょっと雰囲気が違うところがありますよね。後味の話も同じように思います。
『海辺のカフカ』を読む以前もいくつか読んでいたのですが、これを読んでファンになったような感じです。
TBありがとうございます。いつもなら、していただいた記事にコメントをつけにいったりするところなのですが、最近忙しいので控えさせていただきますね。

2005 08/02 大葉 もみじ 編集


はじめまして。
ところどころよくわからない部分もありました
が自分も春樹ワールドに引き込まれてしまいました。

今までの作品と違って最後に希望をもって
終わるところが前向きでいいですよね。
今までのは後味が悪いと言うか…。

TBさせていただきました。
よろしくお願いしますm(_ _)m

2005 06/06 J.P 編集


こんばんわぁ~
おじゃまします。
みなさんの「海辺のカフカ」への色んな意見
読ませて頂いて、なるほどなぁ~と感心させて
頂きました。
ほんと人によって感じ方が色々できる話なんだな、と

春樹って奥が深いですね、また10年後とかに
読んでみたいです。w

2005 05/12 ヒビハレ 編集


>ハルカさん
はじめまして!
『海辺のカフカ』の感想、いろいろと共感する部分もあって、とても面白かったです。
「リアリティーを生み出して読者を引き込む」ってところとか、「うんうん」て頷きながら読ませてもらいました。

>ピンチさん
はじめまして!
書かれていた裏のキーワードや「「ジョニー・ウォーカー = 父」では無いという解釈もありかな」など、なるほどなぁと思いました。

>ハルカさん、ピンチさん
本て読んでないときは全然読みたくならないのに、一度本を読むと別の本、別の本と読みたくなって、しまいには読む本がないと寂しくなったりしますよね。本の魔力ですね。

たいていの本は読むたびに違った印象を受けるのですが、村上春樹さんの作品はその度合いが強いような気がします。ましてや『海辺のカフカ』のように長編になると自分にジワリとくるところも多い分、よりいっそう感じ方がかわるのかもしれません。
今現在、読んだ村上春樹作品の中では『海辺のカフカ』が一番すきなので、きっとまた読むと思うのですがそのときの自分がどんなことを感じどんなことを思うのか、当然ながら今の自分には想像もできないので、それが楽しみだったりもします。

コメント、ありがとうございました。

2005 03/18 大葉 もみじ 編集


はじめまして。トラックバックありがとうございました。
私も本が大好きで、毎日のように読んでいます。私の中で『海辺のカフカ』は、最近読んだ中でも特に心に残る小説です。物語の世界観も独特の雰囲気ですが、小説の中で語られる村上春樹さんの言葉に共感することが多く引き付けられました。読む人によっていろんな感想を抱ける小説だと思います。

小説が好きなので、いろいろ参考にさせていただきます。またおじゃましますので、面白い本がありましたら宜しくお願いします。

2005 03/17 ピンチ 編集


はじめましてこんにちは。
トラックバックありがとうございます。

学生時代は本の虫だった私ですが、ここ数年は読書から遠ざかっていました。
最近になってなんとなく読書熱が再発し、ちょこちょこ読みはじめております。
せっかくなので読んだ作品の感想文を拙い文章で書き留めていたのですが、こうして他所様に取り上げていただけるとは思っていませんでした。
恥ずかしいような嬉しいような気持ちです。
どうもありがとうございます。

「海辺のカフカ」は読み手の数だけ世界が広がるような深いお話だったと思います。
5年後、10年後の自分が読んだ時でも、また今回とは違った魅力を感じることでしょう。
その時その時の自分の求めているものが物語の中に反映される作品って希少ですよね。

2005 03/17 ハルカ 編集


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