もみじの本屋 『モドキ』

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『モドキ』

モドキ『モドキ』 (角川書店)
著:ほしおさなえ

舞台は画一化された風景が広がる楓ヶ丘ニュータウン。
去年女子学生の失踪事件や謎の火災がおこり一時騒がれた町である。

専門学校にも行かなくなりスーパーのバイトでつないでいるミナミカワカホ、夫との不和を感じながらミニチュア女性の画像を扱うウェブサイトにはまっていくカメイさん、草に恐怖を感じる櫟原研究室の桐林、基本的にはこの3つの視点で物語が進んでいく。

カホとカメイさんとは同じスーパーで働いている同僚である。
そして同じくスーパーで働いているマツナガも物語のキーマンの一人。
カホはあるときマツナガからネットで手に入れたという小型の人間そっくりな生物を見せられる。
そのときからカホはその小さな人間そっくりのものの世界へと巻き込まれていく。

カメイさんは昔、藤谷あみという名前でテレビなどにでていた。
最大のヒットは「科学レスキュー911」というテレビ番組で小さくなってしまう少女の役を演じた時である。
カメイさんがAIWというウェブサイトで見たミニチュア女性の画像は、昔の自分、つまり藤谷あみとそっくりであった。
そんなことからAIWに興味を持ちメールを送る。そして、何度かメールでやりとりをしているうちにサイト上でコラボレーションをすることになる。

桐林を含めた櫟原研のメンバーは南米の山中で採取した矮小化した植物を発見、サンプルの研究を進めていくうちにレトロウイルスによるものではないかという説を立てる。

読み進めていくと徐々につながりが見えてくるが、それと同時にだんだんと狂気の世界が広がっていく。
最後、どう終結するのかは自分の目でたしかめてみてほしい。

少し感想のようなものを書いてみると
町が登場人物がすべてが無表情なつくりもののように、描かれていて、うまく「モドキ」の世界を演出している思った。
それは著者の文章のうまさであるが、読み終えたあと最初の数ページを読み返したときにそれを実感した。
実ははじめから著者の力によって「モドキ」の世界へと引き込まれているのである。
SF、サイコ、ミステリー、サスペンス、そういった要素が好きな人には是非読んでみてほしい作品である。


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