もみじの本屋 『という、はなし』

『という、はなし』

という、はなし『という、はなし』 (筑摩書房)
文:吉田篤弘 絵:フジモトマサル

フジモトマサルが「読書の情景」というテーマからイラストを描き、そのイラストに吉田篤弘が文章をつけるといった形でできあがった24編の作品。
「あとがきのあとがき」で挿絵ならぬ挿文と表現していたが、なかなかおもしろい試みだと思った。

読書に関するテーマのイラストに文章をつけているので、話の方も当然本や読書に関連したものが多く、読んでいると「本を読む」ということが楽しくなってくる。
内容も、さりげなく何かに気づかされるもの、オチで驚かされるもの、読んでいてまるで自分のことのようなもの、いろいろな話がつまっていて飽きない。
1編が3ページ程度と短く、どんどんと読み進められるのもよい。

イラストは動物たちが本を読んでいる姿が描かれていて微笑ましい。そしてフルカラーなのも嬉しい。
イラストを一枚一枚じっくりと見ていくのもまたよいかもしれない。

24の話の中で、個人的に興味深かったのは、「話の行き先」と「とにかく」という話。
「話の行き先」の‘小説=行き先がわからないもの’という車の運転手との会話や、「とにかく」の‘熱心’‘熱中’‘夢中’‘虜’についての話がおもしろかった。



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