もみじの本屋 『選ばなかった冒険 光の石の伝説』

『選ばなかった冒険 光の石の伝説』

選ばなかった冒険『選ばなかった冒険 光の石の伝説』 - 児童書 -
著:岡田淳 (偕成社)

学とあかりは、保健室に行く途中、学校の階段から「光の石の伝説」の世界にワープしてしまう。そこは闇の王の支配するダンジョンの世界だった。(表紙折返しより)



学とあかりがゲームの話をしながら階段を下りていると、1階のはずの場所にはまだ下りの階段があった。そして教室に戻ろうと階段を上がってみても、やはり階段は続いている。
途方に暮れていると、イガーに襲われあかりが倒れてしまう。
その後、なんとか現実世界へ帰ることはできるのだが・・。

ゲーム世界の主人公である同級生の勇太、そしてゲーム世界のなかだけに存在するバトルやメルなども登場する。
その世界で、学たちは音をたてないで歩く訓練やつかまったときの護身術、そして拳銃の扱いなども教わる。
現実的で残酷な部分もあるがそこがまた魅力となっている。。

テレビゲームではなく、自分自身がゲームの世界にいるということは本当に傷ついたり、死んでしまったりするかもしれないということだ。
そして敵を倒すということは、そのモンスターを殺すということでもある。
学やあかりは現実とゲームの世界にとまどいながらも、何をすべきかということを考えていく。

ゲームの世界を冒険する、男の子にはたまらない設定だろう。
しかし、単純なファンタジーの世界にせずに現実をうまく織り交ぜているところすごいところだと思う。
それは他の岡田淳の作品である『二分間の冒険』や『ようこそ、おまけの時間に』などにも見られるが、そういった描き方が本当にうまい。

学やあかりが小学6年生なので、おそらくそのあたりの年代が対象の作品である。
とくに男の子にはおすすめの作品だ。

(いいなと思った記事)
● 選ばなかった冒険 (野はら花文庫)
 ……みごとにこの本のよさを紹介されている。「子どもたちの日常の場である学校が、仮想世界にたくみにつながれている」 という部分は本当にその通りだと思った。


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