もみじの本屋 『扉のむこうの物語』

『扉のむこうの物語』

扉のむこうの物語『扉のむこうの物語』 - 児童書-
著:岡田淳 (理論社)

行也は「物語をつくる」と宣言した──

<ピエロのあやつり人形> <扉だけの扉> <時計> <迷路> <いす> <オルガン> <大きなそろばん> ……そして<ひらがな五十音表>。
 喫茶店メリー・ウィンドウの陽気なママと二人、行也は五十音表の札をめくりはじめた。(表紙折返しより)


行也は冬休みの宿題で物語を書き始めた。父親の務める学校についていったとき、物語の材料になりそうな変わったものがたくさん置いてある倉庫で物語を考え始める。
そこへ、なぜか魔女のような服装の喫茶店のママがやってくる。

そのママと五十音表で言葉遊びをしていると、 <(え)、の、め、(い)、ろ、へ>のところで<扉だけの扉>がひらく。
その先には不思議な世界が広がっていた。
その世界では二人の言葉遊びの通りに話が進んでいく。

物語は、行也や途中から登場する千恵を中心に進んでいく。
そして分類所のピエロが登場してからは、そのピエロも中心人物となっていく。
このピエロの存在が、単なるハッピーエンドとは違う多少悲しさや切なさのようなものを感じさせ、また静けさという余韻を残す。

次に何が起こるのか想像のできない展開で、長い物語を退屈させない。
そして、戻るための方法を探すため、そのときどきに目的を定め行動していく。読んでいると、そんな姿がなんだか快く感じる。

手元にあるのは1987年に発行された「大長編Lシリーズ」のものなのだが、表紙に物語のいろいろな場面が色鉛筆で描かれていておもしろい。


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