もみじの本屋 『しずり雪』

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『しずり雪』

sizuriyuki『しずり雪』 (小学館)
著:安住洋子

時代小説で、市井ものの「しずり雪」、「寒月冴える」、「上り龍」と、武家ものの「城沼の風」の4つの話が収録されている。「城沼の風」はさらに「虎落笛」(もがりぶえ)と「狭霧」に話がわかれている。

蒔絵師、医者、大工から武家までさまざまな人たちのひたむきに生きる姿が描かれており、読者は登場人物たちとともに多少の不安を感じたりしながらも、そのひたむきな姿をあたたかく見守ることができる。
一編一編も、また全体としても綺麗にまとまった作品で丁寧に描かれているという印象を受けた。雰囲気もおちつきしっとりとしたもので、安心して読むことができる。

表題作の「しずり雪」では、老中水野忠邦の「奢侈禁止令」によって暮らしに困る蒔絵師とその妻がでてくる。そして蒔絵師のもとに幼馴染のおとこが禁制の仕事をもちこんでくる。

「寒月冴える」では、養生所に担ぎ込まれてきた男が死ぬ間際に言った最期の願いをかなえてやろうとする、一人の若い先生の姿が描かれている。

「昇り龍」では、気のいい酒好きの男とその娘がでてくる。娘は父親の借金のために茶屋勤めをして、そこで見初められる。父を心配しながらも夫は父を嫌っているためになかなか会いにもいけない。そんな中、その父がひどい怪我をする。

「城沼の風」は、ある男が殺され、その男の息子、裕真は父の死に疑問をもつ。しかし、より大きな力によって裕真はどうすることもできない。

どの話にも登場する友五郎親分の人柄がいい。人柄がよく、ちょっとおせっかいだけどきっちりと仕事をこなす。この友五郎親分によって話の味わいがより深いものとなっている。



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