もみじの本屋 『しゃばけ』

『しゃばけ』

しゃばけ『しゃばけ』 (新潮文庫)
著:畠中恵

江戸でも有数の廻船問屋長崎屋の一人息子一太郎、彼がこの本の主人公である。
一太郎は体が弱く、いつも寝込んでいる。そして両親や手代だちは一太郎をとても大切にし、甘く甘く見守っている。
甘すぎるが故に、一太郎は外出さえなかなかできず、周囲は寝ていることをよしとし、一太郎はあまり自由に動き回ることができない。

しかし一太郎には普通の人とは違う力があった。
それは妖怪が見えることだ。そのため、一太郎の周りには妖怪がいっぱい。
家の中には鳴家という小鬼が走り回り、屏風からは付喪神の屏風のぞきが現れる。そして手代の二人も犬神と白沢という妖怪なのだ。

この物語は、そんな一太郎がある晩こっそりと出かけた帰り道からはじまる。
帰り道、一太郎はなんと人殺しを目撃してしまう。その犯人に追いかけられるものの、付喪神の鈴彦姫の助けもあってなんとか逃げきる。
しかし、暗闇のなかではあったが一太郎の顔は犯人に見られているかもしれず、また一太郎が見たときにはつながっていたはずの死体の首が、次の日に聞いた話では切り落とされていたという。
どうも気になるところが多い事件、一太郎はどのような行動をとるのか・・・。

時代もののファンタジーでありまたミステリでもある本書、とても読みやすく、物語に入っていきやすい。
また妖怪がでてくるのに、ほのぼのとした雰囲気でまさに柴田ゆうの表紙や挿絵のような感じである。
気楽に手に取ることができ、大人から子どもまで幅広く楽しむことのできる本だ。



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