もみじの本屋 『影の縫製機』

『影の縫製機』

影の縫製機『影の縫製機』  - 詩集 -
著:ミヒャエル・エンデ 訳:酒寄進一 (長崎出版)

最初は装丁が綺麗だなと思って何気なく手にとり、著者があのミヒャエル・エンデということでさらに興味を引かれて読んだ一冊。

訳書なので原文を読むとまた印象が違うかもしれないが、淡々とした心地よいリズムのなかに茶目っ気がたっぷりだと感じた。
ユーモラスでクスッと笑わせたかと思うと、シリアスにしんみりさせたり、とっても楽しませてくれる。

また、ビネッテ・シュレーダーの絵も独特の存在感を放っており、詩に負けず主張してくる。
その主張が詩とうまく調和しているから不思議である。
もし絵がなければエンデの詩がまた違った輝き方をしていたかもしれないなとも思うが、この絵があるからこその素晴らしい一つの作品として仕上がっているのだろう。

この詩集のなかで一番気になった詩、「綱渡り」の一節を引用するので、少しでも雰囲気を味わってもらえればと思う。

「綱渡り」

そのむかし ひとりの綱渡りがいた
なまえはフェリックス・フリーゲンバイル
だれもがみとめる
不世出の綱渡り
だいじなのは 金じゃない
人気を博すためでもない
名声にもまるで 興味なし
フェリックスは芸ひとすじだった




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