もみじの本屋 『絵描きの植田さん』

『絵描きの植田さん』

絵描きの植田さん『絵描きの植田さん』 (新潮文庫)
著:いしいしんじ 画:植田真

絵描きの植田さんは、火事で耳がほとんど聞こえなくなり、彼女も失った。
都会から遠く離れ、高原の一軒家にひっこした植田さん。

菜園をひとりで守るオシダさん、元スケート選手の定食屋のおかみさん、「向こう側」からやってきた林イルマ、メリ親子、いろいろな人たちと植田さんは触れ合っていく。

氷の張った湖でメリとスケートをしたり、オシダさんとメリと3人で奥山の沢の「ばけもの」を見に行ったり、ひっそりと守られてきた夜の火祭り、いろいろなことを植田さんは体験していく。

冬に凍り付いた雪が、ゆっくりと、だけど確実に溶けていく春の雪解けのような物語。
読んでいると、やさしく、やわらかく包んでくれる一冊。



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