もみじの本屋 『死亡フラグが立ちました! 凶器は…バナナの皮!? 殺人事件』 

『死亡フラグが立ちました! 凶器は…バナナの皮!? 殺人事件』 

死亡フラグが立ちました! 凶器は…バナナの皮!? 殺人事件『死亡フラグが立ちました! 凶器は…バナナの皮!? 殺人事件』 (宝島文庫)
著:七尾与史

主人公の陣内トオルは都市伝説をテーマにオカルト雑誌「アーバン・レジェンド」に記事を書くフリーライターであり、収入のほとんどを「アーバン・レジェンド」に頼っている。ある日、編集長である岩波から「アーバン・レジェンド」のスタッフ総入れ替えの話を聞く。そうなると陣内は生活していくことができない。しかし、次号の売り上げを倍増させれば現スタッフのままでいくという。

陣内の前号記事は「死神特集」である。死神といっても大鎌をもった骸骨ではなく、ある殺し屋の通称である。死神に狙われるとジョーカーのカードが届き24時間以内に偶然の事故によって殺される。その「死神特集」への読者の反応がいいらしく、売り上げ倍増の切り札として岩波から1週間以内に死神とコンタクトをとって記事をかけと命ぜられる。

生活がかかっている陣内はいやいやながら死神探しを始める。
頼りは腹話術人形のような容姿の天才投資家で喧嘩もめっぽう強い高校時代の先輩の本宮さん。そして親分の死を死神のせいだと疑っているヤクザの松重さん。

ラノベ然としたB級感漂うタイトルに設定。だからこそエンターテイメント性が高く、ぐいぐいと読まされる。
読者にはコミカルな印象を与えつつ、登場人物たちは死神の冗談のような殺人方法に大真面目。そのギャップが愉快である。

推理小説としては、伏線がひとつにつながっていくところは気持ちいいのだが、大きなひねりがなく展開が予想できてしまうため本格派とまでは言えないかなという印象。だが、それを差し引いてもおもしろいため読んで損はなかったと思う一冊。



(関連書籍)
死亡フラグが立ちました! ~カレーde人類滅亡!? 殺人事件『死亡フラグが立ちました! カレーde人類滅亡!? 殺人事件』
著:七尾与史 (宝島社文庫)



死亡フラグが立つ前に『死亡フラグが立つ前に』
著:七尾与史 (宝島社文庫)



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