もみじの本屋 『バターはどこへ溶けた?』

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『バターはどこへ溶けた?』

バターはどこへ溶けた?『バターはどこへ溶けた? Where Has My Butter Gone ?』 (道出版)
著:ディーン・リップルウッド 絵:吉沢深雪

始めに和尚の語りがあるように、内容に仏教的な思想を色濃く感じる。
内容は二匹のネコ(タマとミケ)と二匹のキツネ(マイケルとジョニー)がバターを探す話である。
バターはネコとキツネにとって一番のごちそう、感心ごとである。
寓話的であり、明らかにネコもキツネもバターも比喩的に用いられている。

普通に読むとバターを「お金、名声、権力」などと置き換えて読みたくなるが、少し幅を広げて「バター=幸せ」として読んだ。
そして思ったのが、幸せを追い求めることは実は不安や恐怖を追い求めることであり、幸せとはすでにあるものを見つめることなのだなあということ。

ただ読み方によっては夢や目標などに向かって努力するということに対し否定的であるので、それはなんだか違う気もするなあとも思った。

気軽に気楽に読めるのに、自分の生き方について考えさせられる本であり、また読み終えるとなんだか落ちついた気持ちになれる本である。




(『チーズはどこへ消えた?』と『バターはどこへ溶けた?』の関係)

『チーズはどこへ消えた?』、『バターはどこへ溶けた?』はタイトルを聞いたことがある程度でどんな内容なのか著者が誰なのかなどまったく前知識はない状態だった。
今回、図書館で偶然目にとまったので、『バターはどこへ溶けた?』を読んでみた。

これを書くにあたり、ネット上で少し検索してみるとまず、それぞれ著者はまったくの別人であり『チーズはどこへ消えた?』が先に出版されている。
そのパロディとして『バターはどこへ溶けた?』が書かれたようだ。

『チーズはどこへ消えた?』の出版社である扶桑社は道出版に対して不正競争行為だとして訴訟沙汰にまでなっている。
ある本をリスペクトしての本歌取りやオマージュといった作品はよく見かけるので、なにもそこまでとも思ってしまうが。

だが、この『バターはどこへ溶けた?』のことを本歌取りやオマージュと書かずにパロディと書いたのは、内容が『チーズはどこへ消えた?』に対して批判的、あるいは揶揄的な内容であるようだからだ。

ということで、興味がわいてきたので『チーズはどこへ消えた?』も図書館で探して読んでみようと思う。
あと「『チーズはどこへ消えた?』『バターはどこへ溶けた?』どちらがよい本か?」という本も、あわせて読んでみたい。

(関連書籍)
チーズはどこへ消えた?『チーズはどこへ消えた?』
著:スペンサー・ジョンソン (扶桑社)

→ レビュー



『チーズはどこへ消えた?』『バターはどこへ溶けた?』どちらがよい本か?『チーズはどこへ消えた?』『バターはどこへ溶けた?』どちらがよい本か?
著:ダリオ・マリネッティ (データハウス)

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『バターはどこへ溶けた?』

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2016年07月07日 観・読・聴・験 備忘録

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