もみじの本屋 『クローバー・リーフをもう一杯 今宵、謎解きバー「三号館」へ』

『クローバー・リーフをもう一杯 今宵、謎解きバー「三号館」へ』

クローバーリーフをもう一杯
『クローバー・リーフをもう一杯 今宵、謎解きバー「三号館」へ』 (角川書店)
著:円居挽(まどいばん)

京大法学部の新入生、遠近倫人(とうちかりんと)が本作の主人公。
遠近は賀茂川乱歩という、主に京都市内を歩き回ること目的としたサークルで、二回生の友人に誘われたこともあり所属している。

同サークルには同じ一回生で遠近が片思いしている、不思議なことが大好きな青河さんも所属している。
遠近や青河さんはことあるごとに謎に出くわすのだが、その解決には京大キャンパス内のどこかで営業しているというバー「三号館」でカクテルを飲むことでスルスルと解決していく。

魅力的なのは「三号館」のマスター、蒼馬美希と遠近たちとの会話ややりとりである。

「クローバー・リーフをもう一杯」、「ジュリエットには早すぎる」、「ブルー・ラグーンに溺れそう」、「ペイルライダーに魅入られて」、「名無しのガフにうってつけの夜」、5話の短編連作からなっており「ブルー・ラグーンに溺れそう」は書下ろしである。

読んでいると、それぞれの話に出てくるカクテルが飲みたくなってくるが5話目の名無しのガフは家でも簡単に作れるカクテルであり思わず試したくなる。

遠近の恋愛にイライラしながらも気軽に楽しく読める一冊である。


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