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『五日市剛さんの ツキを呼ぶ魔法の言葉 講演筆録』

ツキを呼ぶ魔法の言葉
『五日市剛さんの ツキを呼ぶ魔法の言葉 講演筆録』
原話:五日市剛

絵本を読んで気になったので、元となった講演筆録も読みたくなった。

絵本の内容は絵本であるがゆえに脚色も多いのではと思っていたが、思った以上に事実ばかりで驚いた。
特に箱の話は半分くらいが脚色だろうと思っていた。

そして絵本だけでは語られなかった、不良少女の家庭教師をした話(これは2作目の絵本になっているようである)や松下幸之助の話から部下の話まで、いずれも興味深かった。

実例を挙げて語られると真実味が増し、「ありがとう」、「感謝します」、「ツイてる」の3つの言葉をどんどんと使いたいと思ってくる。

言霊というのはたしかにあると思うので、3つの言葉を使うだけで少しでも前向きになれて、またそれらの言葉を積極的に使おうという動機になってくれる内容。



※アマゾンでは売っていなかったため、今回は楽天の画像を使わせていただき楽天にリンクをはっています。


(関連書籍)
ツキを呼ぶ魔法の言葉
『ツキを呼ぶ魔法の言葉  魔法使いのプレゼント』 - 絵本 -
原話:五日市剛 文:ほしのひかり 絵:古山拓 (マキノ出版)

→ レビュー


ツキを呼ぶ魔法の言葉
『ツキを呼ぶ魔法の言葉  不良少女の家庭教師』 - 絵本 -
原話:五日市剛 文:ほしのひかり 絵:古山拓 (マキノ出版)

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●ア行の作家 トラックバック:0 コメント:0
コミュニティ( 本・雑誌 | ブックレビュー

『矢上教授の午後』

矢上教授の午後
『矢上教授の午後』 (詳伝社)
著:森谷明子

舞台は東京都下、多摩地方にある大学の生物総合学部、広大なキャンパスの一角にある第一研究棟という老朽化した建物。
通称「オンボロ棟」である。

矢上教授はそのオンボロ棟の一部屋に研究室をもつ非常勤講師だ。
しかし白髪、白髯、七十年配のまさに教授と言わせし風貌なのである。

そんなオンボロ棟では奇妙な出来事が起きていた。
パリンバンと言う民族楽器の汚損、表彰状盗難。

そんな最中、事件は起こる。
オンボロ棟で身元不明の死体が発見されるのである。
さらには落雷によって停電したオンボロ棟はエレベーターが使えず、非常階段も1階部分が開かなくなっておりオンボロ棟はまさに閉鎖空間となってしまう。

閉鎖空間に死体。
まさにミステリの王道の一つである。

主要な登場人物はオンボロ棟に閉じ込められる限られた人物たちと他数人なのだが、パートが変わるたびにその登場人物たちの間で語り部が変わる。
こういった転換に慣れていなければ、とても読みにくいだろうと思う。
個人的には、さほど読みにくさも感じず、サクサクとパートが変わっていくので、むしろ読みやすかった。

ただ謎の方はやや重厚感に欠け、物足りなさは覚えた。
とはいえ、つまらなかったわけではなく、むしろ面白かったので著者の他の作品も読んでいきたいと思う。

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●マ行の作家 トラックバック:0 コメント:0
コミュニティ( 本・雑誌 | 推理小説・ミステリー

『かたあしだちょうのエルフ』

かたあしだちょうのエルフ『かたあしだちょうのエルフ』  - 絵本 -
著:おのきがく (ポプラ社)

アフリカの草原に住む、こどもが大好きなだちょうのエルフ。
こどもを背中に乗せて駆け回るのが大好き。

あるときこどもたちがライオンに襲われて、こどもを守るためエルフは戦いを挑む。
何とか戦いには勝つが、この戦いでエルフは片足を失ってしまう。

読んでいて、悲しさと優しさが入り混じったようななんともやるせない気持ちになってしまった。

版画絵の力強さが、エルフやアフリカという大地自体の力強さを訴えかけてくるようで見事である。

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●絵本 トラックバック:0 コメント:0
コミュニティ( 本・雑誌 | 絵本

『クローバー・リーフをもう一杯 今宵、謎解きバー「三号館」へ』

クローバーリーフをもう一杯
『クローバー・リーフをもう一杯 今宵、謎解きバー「三号館」へ』 (角川書店)
著:円居挽(まどいばん)

京大法学部の新入生、遠近倫人(とうちかりんと)が本作の主人公。
遠近は賀茂川乱歩という、主に京都市内を歩き回ること目的としたサークルで、二回生の友人に誘われたこともあり所属している。

同サークルには同じ一回生で遠近が片思いしている、不思議なことが大好きな青河さんも所属している。
遠近や青河さんはことあるごとに謎に出くわすのだが、その解決には京大キャンパス内のどこかで営業しているというバー「三号館」でカクテルを飲むことでスルスルと解決していく。

魅力的なのは「三号館」のマスター、蒼馬美希と遠近たちとの会話ややりとりである。

「クローバー・リーフをもう一杯」、「ジュリエットには早すぎる」、「ブルー・ラグーンに溺れそう」、「ペイルライダーに魅入られて」、「名無しのガフにうってつけの夜」、5話の短編連作からなっており「ブルー・ラグーンに溺れそう」は書下ろしである。

読んでいると、それぞれの話に出てくるカクテルが飲みたくなってくるが5話目の名無しのガフは家でも簡単に作れるカクテルであり思わず試したくなる。

遠近の恋愛にイライラしながらも気軽に楽しく読める一冊である。


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  円居挽 トラックバック:0 コメント:0
コミュニティ( 本・雑誌 | 推理小説・ミステリー

『日曜は憧れの国』

叫びと祈り
『日曜は憧れの国』 (創元推理文庫)
著:円居挽(まどいばん)


学校も性格も全然違う中学生の女の子たち4人が、四谷のカルチャーセンターの料理教室で偶然同じ班に。
バラバラな4人だが、互いに自分にないものをもつ者同士どこか引かれあう。
そんな4人がカルチャーセンターで遭遇する出来事の謎解きをしていく。

推理小説であり青春小説でもあるが、雰囲気的にはラノベチック(というと語弊があるかもしれないが)であり、どちらも少々軽い印象をうけた。
単純に4人の成長には好感が持て、肩の力を抜いて安心して先を読み進めることができる。

個人的には好みの内容でありとても楽しく読むことができたが、濃い内容を求める人にはおそらく物足りないだろう。

また、ラストがいささかあっさりしすぎているとは感じた。
これはもしかすると著者が続きを書くことも考えていて、わざとこういう終わり方にしたのかもしれないが。


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コミュニティ( 本・雑誌 | 青春小説